「記述はまだ早い」という逃げが、国語を一生できなくする③
【第3回】それでも厳しい子へ。“日本語の土台”と、最後の手段「作文」
ここまでの話を聞いても、「それでもうちの子には厳しいかもしれない」と思う方もいます。
結論から言うと、私も最近それを認めるようになりました。一定数、そこに到達しないレベルの子はいます。
到達できない原因は「日本語ができていない」
失礼に聞こえるかもしれませんが、そういう子たちは日本語ができていません。
実際、月1回キジュツバを持ってきた子に教えてみたら、あまりにできない。
そこで「この文の述語に対応する主語を選んでみ」と言ったら、主語が選べなかった子がいました。
こういうケースは、いきなり記述で殴り合う前に、土台から作り直す必要があります。
マイルド問題:指示語・接続語・かかり受けから作る
そこでキジュツバの中でも、いわゆる「マイルド問題」を作っています。
- 「この」「それ」など指示語が何を指すかを書かせる
- 「しかし」がなぜ入っているか(何と何がぶつかっているか)を説明させる
- 主語・述語、かかり受け(修飾関係)を取らせる
本当にできない子向けには、文章の設計図を描けるようにする教材も順次作っています。
忙しいなら「解説1本→書く」でいい。1個15分で伸びる
時間が取れないなら、1日1個でいい。
解説動画を見て終わりにしない。見たら子どもは必ず「分かった」と言います。
そこで「分かったなら書き出してみ」と言う。これで1個15分。これを積むだけでも伸びます。
究極の手段:作文(問題集より効くことがある)
最近、作文指導もしていますが、究極の手段はこうです。
- 問題を解かせない
- 自分で文章を書かせる
- フィードバックして書き直させる
- 書き足させる
これをやると、劇的に伸びることがあります。
開成に向けてコンサルしている子で、去年の今頃は教えても教えても動かなかった子がいました。
最後の手段として「毎回日記を書いてみて」と言い、日記の内容に対して「これどういうこと?」「もっと説明して」と突っ込み続けた。
すると途端に国語ができるようになり、今は開成合格率40%くらいの位置にいると思っています。
「作文?」と鼻で笑う人もいるかもしれませんが、本当にできない子ほど作文が効く。これが私の結論です。
結論:「キジュツバ」か、無理なら「作文」。逃げるほど国語は終わる
結論から言うと、できない人こそキジュツバをやれ、です。
それでもどうしてもやりたくないなら、作文をやってください。
逃げて、抜き出し・選択肢・切り貼りだけを続けるほど、国語ができない人になります。永遠にできるようになりません。
今が一番いい時期:中学に入ると「やるやる詐欺」になる
中学に入ってからでもできる。でも、中学に入ったら反抗してやらない。やるやる詐欺になりがちです。
受験期は、偏差値も出て、志望校もあって、「なんとかできるようになりたい」という気持ちがある。
その時期に国語力をつけるのが一番いい。だから「レベルが高い」は逃げになっている――これが私の答えです。
コメントへの補足:個別でも同じことはできる/週2問でも十分
「AIなるちゃんに相談したら、キジュツバはやめとけと言われた。浜崎アカデミーで個別じゃないと無理と言われた」――というコメントもありました。
うちの個別なら同じことができます。人間が見て声をかけて、励ますこともできる。
また「中学に入ってからだと、やるやる詐欺になってます。週に2問ペースです」というコメントもありましたが、週2問でいい。1問を真面目にやると30分かかることもあるので、週1時間やっているなら十分です。
受験生じゃない学年でも、小5や中学生でキジュツバを使って国語力を鍛えたい人はいます。共通テストも長文化している今、国語力はあって損はありません。ないと損します。
hamasakiacademy1
