僕は昔「偏差値至上主義者」だった。〜悩める平安貴族〜 その③

さて、これでだいたい書きたいことは終わったのですが、好きな番組の「しくじり先生」風に書きたいことがあります。
なぜ、僕はこんな「偏差値人間」になったか?です。

これは、一言で言うと環境の影響力の強さなんですよ。

僕は小学校は地元の公立の小学校です。 勉強は抜群にできました。
できすぎて小学校のテストが苦痛でしかなかったです。
早くテストができるから、時間がくそ余るんですよ。

勉強はできて、運動ができない小太りのドン臭い小金持ちで過保護な親の子供でした。

そりゃあ、いじめられますよね笑

小学校時代は、あんまり良い思い出無いですね。
そのまま行くと進学することになる地元の中学が廊下をバイクが走るくらい荒れた学校だったんです。
町内をヤンキーマンガに出てそうな不良のグループが何グループもウロウロしてました。

あそこに行くのは恐怖でしたね。
絶対に知力じゃなくて武力しか通じない世界だろうと思ってました。

それで、私立の中学があると知って受験のための近所の塾に通いだしました。
楽しかったですね。

初めて自分の知能をフルに使っても分からない問題とかに出会って。

この塾の先生が原爆をギリ逃れてような世代の先生なので、価値観が思いっきり昭和の高度経済成長期なんですよ。

勉強して良い大学行って、それが幸せになる道なんだ!って言う価値観を刷り込まれましたね。
(逆に言えば、それに入れなければ惨めな肉体労働だと言う脅迫観念も)

それで、見事に地元でトップの広島学院と言う学校に進学しました。

これからは話の合う友達が多くて楽しかったですね。
(それでも運動できないんで、運動部からはオタクとバカにされてましたが)

東大に年に30人以上合格し、国立大の医学部にバンバン受かる学校です。
生徒の保護者も医者やら弁護士やら金持ちだらけです。

ここにいると、自然と有名大学に挑戦して進学しようと言う気になるんですよ。
周りも先輩も先生もそれが当然ですから。

ちなみに、高3の時の担任は進路指導もやってて、生徒がまよったら「とりあえず東大目指せ」って言う人でした笑

今思えば異常な世界ですが、それこそ「平氏にあらずんば~」じゃないけど、難関大に行かないのが「ありえない」と言う世界でした。
それでギリギリですが大学受験にも成功します。

そしたら、周りは全国大会みたいに全国の有名進学校出身だらけになるんです笑
まあ、優等生の集団です。
テレビで見るステレオタイプなダサいイメージの服装の人だらけです笑

僕が行ったのは文学部なんで、割と変わった面白い人が多くて、楽しい学生生活でしたけどね。

それで、就職となるとやっぱり、「どこか大きくて有名なところ行かなきゃ!」って思考法になるんですよ。

実際、学歴の力って凄くて就職活動の時期って郵便受けに勝手に企業が送ってくる会社案内が入りきらなくて、郵便受けからあふれるんですよ。 それでも、面接でバンバン落とされますけどね笑

ついでに言うと、やっぱり大手の企業はあるランク以上の大学からしか採用しないから、就職してみても周りにいる学卒総合職はみーんな有名大卒笑 早稲田慶応が普通にゴロゴロいて、誰も驚かないという世界でした。

怖いことで、考えてみたら、10歳で受験の塾に行きだして25までだから約15年、この偏差値の価値観に染まってた訳です。
カープのド暗黒期くらいありますね笑

この均質化された世界にそれだけずっといたら、そりゃ他の世界の可能性を思わなくなります。
平安貴族みたいに外の世界に出ることがありえなくなるんです。

と、言うことで振り返るのは辛かったですが、僕の価値観の変遷と向き合ってみて解説してみました。

ここに書いたのは、主観があるとは言え僕の人生の事実です。

読まれて方にとって感じ方は色々とあると思いますが、自分を振り返ってさらけ出すという目的で投稿しました。

長々と書きましたが、最後までお付き合いありがとうございます

レターポットしてます。感想もらえると嬉しいです。

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