「質問できない子」に質問させるのは可能なのか?(後半)
娘さんは悪くない。問題は“構造”にある
「言い訳ばかりして…」と親は思ってしまいがちですが、 これは娘さんの性格ではなく、質問制度そのものが合っていないのです。
並んでいる列に割り込めず、忙しそうな先生に声をかけられない—— これは普通の感性を持った子の当たり前の反応です。 むしろ、そこで「私を優先して」と言える子のほうが例外的です。
「どこが分からないか探してくれる先生」は超貴重
「何が分からないか分からない」子は、教える側からすると最も難しいタイプです。
どこがズレているかは子ども本人ですら気づいていません。 だから先生が、問題を解く様子を観察し、会話し、ときには戻り学習をしながら、 理解が崩れているポイントを“発掘”していく必要があります。
これは塾の質問対応では絶対にできません。 時間をかけて探る必要があるからです。
現実的な選択肢は2つ
「何が分からないか分からない」状態を解消するには、次の2つしかありません。
- 良い個別指導・家庭教師をつける (理解のズレを一緒に探してくれるタイプの指導者)
- 保護者が“伴走者”として学習を観察する (どこで止まり、どこで誤解しているか研究するつもりで)
どちらかをやらない限り、この問題は本質的に解決しません。 「質問してきなさい」で解決するレベルではないのです。
子どもを責めるのではなく、仕組みを変える
娘さんは悪くありません。 むしろ、質問できないのは真面目で、周囲に配慮できる証拠です。
だから、責めるのではなく、 “質問しなくても理解が進む環境”を整えることが親の役目です。
まとめ(後半)
- 質問できないのは言い訳ではなく普通の反応
- 塾の質問対応は「ピンポイント質問専用」で根本改善は不可能
- 理解のズレを探すには個別指導か家庭教師が必要
- 保護者が観察役を担う方法もあるが、負担は大きい
- 批判ではなく、環境を変えることが解決の鍵
