授業の内容が頭に入らない子はどうしたらいい?(後半)
才能がない子には「才能がない子の学び方」が必要
質問者さんは才能で乗り切れたタイプですが、多くの子はそうではありません。 だからこそ必要なのは、普通の子が普通に理解するための“方法論”です。
ノートの取り方、復習の順番、覚え方の工夫—— それらは「才能がない側の世界の知恵」であり、才能で突破できた人は身につけていません。
つまり、ご家庭だけでの指導は構造的に難しいのです。 親ができた方法は、子は再現できないタイプだからです。
ではどうすればいいのか? 現実的な2つの道
- ① 才能がない子向けの“工夫の仕方”を教えられる人に任せる 才能ではなく、方法論で伸びてきた塾講師・家庭教師は、まさにこれが得意です。 「どういう書き方なら覚えやすいか」「復習の回し方はどうするか」を教えられます。
- ② 親が“期待値の調整”をする 「この子は自分とは違う設計で生まれた」と腹をくくることです。 期待値を下げると、子へのイライラが消え、サポートがうまくいくようになります。
これは親の“諦め”ではなく、子に合った現実的な支援への転換です。
兄弟でも違うのは“遺伝子の組み合わせ”が違うから
視聴者さんのコメントにもありましたが、兄弟なのに「上はできるのに下はできない」というのは普通です。 なぜなら、兄弟は同じ親でも“同じ遺伝子セット”では生まれないからです。
親は遺伝子を半分ずつ渡しますが、どの半分が渡されるかは完全にランダムです。 だから兄弟は性格も特性も能力も、まったく違ったりします。
大切なのは「それぞれの子の特性の良い部分を伸ばす」という姿勢です。
できない子への接し方:結果ではなく“プロセス”を教える
「何でノートが取れないんだ」 「どうして授業で覚えてこないんだ」
この“結果への要求”だけでは子どもは変わりません。
取れない理由を分析し、 「こういう順番で書くと覚えやすいよ」 「ここだけメモすると先生の説明が思い出しやすいよ」 など、プロセスに落とし込んだアドバイスが必要です。
ただし、それを親が教えるのは非常に難しい。 だからこそ、方法論を知っている外部の先生が役に立つのです。
親の心の安定が、子どもにとって最大の支援になる
「いつかできたらいいな」 「できなくてもこの子はこの子で価値がある」 このくらいの“悟り”が親にあると、子どもは安心して伸びます。
逆に「できるはずだ」と思い続けるほど、 できない現実に腹が立ち、親子関係が悪くなります。
子どもの学力よりも、親の期待値の調整と、長い目で見守る姿勢が大事です。
まとめ(後半)
- 才能タイプの親と、普通タイプの子は学習モデルが全く違う
- 才能がない子には“方法論”が必要で、親が教えるのは難しい
- 兄弟でも遺伝子が違うため、能力差は普通に存在する
- 結果を責めるのではなく、プロセスを教えるのが正解
- 期待値を下げると、親子ともに楽になる
