学習塾の塾長が 被災地の子ども寺子屋を手伝って来ました。
こんにちは、広島の横川で個性派の個別塾やってます。
お喋りナルシスト系塾講師の「なるさん」こと濱崎です。
ボランティアに行って、大いに気づきを頂きました、という話です。
8月7日 広島県安芸郡坂町の「マール子供食堂&寺子屋」にボランテイアに行ってきました。
結果から言うと、僕はなかなか落ち込む&リアルな自分を知る経験をして来ました。
今回は、豪雨災害の被害がひどかった坂町です。
山の上の方の被害にあった地域の方や、麓のほうで無事だけどお母さん方がボランティアに行っている方などのお子さんを預かるボランティア活動でした。
だから、どこにでもいそうな普通の小学生がうじゃうじゃといる、集会所を借りたクーラーの効いた大部屋で子供に勉強を教えるというボランティアでした。
これがね、やってみると難しいんですよ。
あんた、子供に勉強教える仕事してるだろ、そんなの楽勝じゃん!と思うかもしれません。
でもね、14時前に着いてみると(ちなみに本業は12時半までの日だったから午後来れた。親戚の行事は一件すっぽかした) 他のボランティアの人がプログラミング教室をやってて、子供たちは配布されたパッドに首っ丈なんです。
そこでスタッフの人が「勉強教えてくれる先生来たよ。宿題持っておいで」と、言っても「勉強しよ!」ってなるわけないんですよ。
僕だって、その状況だったらプログラミングやりますよ。超楽しそうだったもん。
たまたま、スタッフの人が貸してくれた「分数大好き」と言うUNOみたいに遊ぶ分数の教材を貸してくれたので、「ゲームしない?」と子供に提案しました。
いつも上から目線で教えてる塾長はどこへやら、ひたすら子供の機嫌を取るモードです笑
ゲーム、遊び、と言うのは馬鹿にできません。
UNOみたいなカードゲームをするというなら子供は集まってきます。
飽きてプログラムに戻る子もいるけど。
一ゲームをギリ終わったくらいで、近所でカキ氷を配布しているというので子供たちと向かいました。
この時点で、大勢の子どもとスタッフのお母さん世代に混じった、服装だけはアグレッシブにお洒落したなぞのおじさん一人状態です笑
もっと、地味な格好すれば良かったかな?(ただ、全力の服装で言ったから興味を引けた部分もあるんですよね。)
カキ氷の配布場所はちょうど作業を終えたガチのボランティアさんたちが、カキ氷や水分と炊き込みご飯などをもらう場所でいた。
そこで、子どもたちとカキ氷を食べてました。
この時点で何も仕事してません笑
ただ、ここで、子どもたちと少し絡みました。
マニキュアをいじったり、僕の服装をイジられたりして、少し「このおじさんは何か面白い。」と思ってくれたのかもしれません。
集会所に帰ったら、さっき仲良くなった女の子二人が僕の前でドリルと広げてくれました。
こうなったら、僕の分野です。
と、言いますが、普通の小学生の算数とか教えるのは難しいですよ。
一人には算数の文章題。もう一人は分数を分からないと言っていたのでピザを例にとった分数の考え方を教えました。
二次関数とか教えてる方がラクです。
これは、僕が勉強がクソできる先生だから言えることですが笑
そのうち、隣で計算をする小学生男子が二人。
お母さんが「英語できますか?」と引っ張ってきた中一1人を教えました。
英語の子には、惜しみなく普段の授業以上に教えましたよ。
コツを詰め込みすぎて、消化不良になってないか不安なぐらいです笑
はっきり言って、自分の塾で授業してた方が、生徒は「勉強教えてほしい!先生すごい!」って感じで来るので楽なんです。
ただ、その楽に浸りすぎてたな自分はとも思いました。
まったく、知らない子どもたちの中に混じって「勉強ならってみようかな?」と思わせて授業するってなかなかシンドイです。
ある意味「自分は学歴や実績という看板に頼ってたんだな。」と思い知らされました。
そして、何も知らない子どもたちとゼロから関係作っていくのは、12年前に塾の先生のバイト始めた頃を思い出しましたね。
何と言うか初心に帰る経験でした。
最後は、勉強教えた子どもの相談とかも乗ってましたね。
これが面白い。
「お母さんはエライ大学を出てるの。だから、『剣道なんかやってて何になるの。塾行きなさい。』って言うんだけど、そしたらお父さんが怒るの。」
うわー!両方の言い分が分かるわ! ちょっと前だったお母さんよりだったけど、今だったらお父さんよりだな~。
でもこのお母さんへの反論を本気で言ったら口もきいてもらえなくなるなぁとか考えてましたね。
と、言うことで今日は名も無きオッサンになってボランティアしたと言う話です。
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