過去問〇周やりました!」これ無駄です #中学受験 #勉強法
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要約
この動画では、中学受験における過去問の使い方について解説されています。講師の「なるちゃん」は、過去問を何周も繰り返して解くことが実際には無意味であるとし、正しい使い方を説明しています。
まず、過去問を何周も解くことがなぜ無駄なのかについて説明しています。多くの受験生や保護者が過去問を複数回解くことで自信を持ちたいと考えますが、実際には一度解いた問題を覚えているため、次回の解答時に無意識に答えを再現してしまいます。そのため、得点が上がったとしても実力がついたわけではなく、単に問題に慣れただけであり、本番での成果には結びつきません。
講師は、過去問を解く目的を明確にすることが重要だと強調します。過去問を解く主な目的は、出題傾向を知ることと、実力を測ることの2つです。まず初期段階では、過去問を通じて目指す学校の出題傾向を把握し、どのような問題が頻出するかを知ることが重要です。これにより、日々の勉強で何を重点的に学ぶべきかが見えてきます。例えば、記述問題が多い学校であれば、記述の練習を増やす必要があるし、基本問題が中心であれば標準的な問題を確実に解けるようにすることが求められます。
また、過去問を解くタイミングについても言及しています。実力が整う前の段階で解くと、自分の現状を知ることができ、その後の学習計画の参考になります。しかし、受験が近づく直前期に過去問を解く際は、本番と同じ状況で時間を測り、1回勝負で解くことが推奨されています。この方法によって、実際に本番でどれだけの力が発揮できるかを確認することができます。
さらに、過去問を解いた後の復習についても注意が必要です。間違えた問題の復習は重要ですが、その過去問を何度も解き直すのではなく、同じパターンの問題が出た場合に対応できるように、関連する知識や考え方を深めることが大切です。過去問の復習に偏りすぎると、似た問題には強くなるものの、予想外の問題には対応しにくくなるリスクがあります。
動画の結論として、過去問は単なる練習問題ではなく、本番のシミュレーションツールとして使うべきであり、何度も繰り返すのではなく、1回1回を真剣勝負のつもりで取り組むことが重要であると述べています。また、過去問を解く前に、自分の苦手分野を克服し、しっかりと準備を整えた上で挑むことが、真の実力を発揮するための鍵であると強調しています。