【極秘情報】中学受験のために小1でやるべきこと9選②

【第2回】「やらせる」は最悪の一手――モチベーション設計と資質の見極め方

第1回では、①国語をやる、②公文をやる、③そろばんはやらない、という3つをお伝えしました。第2回では、中学受験において最も重要でありながら最も見落とされやすい「モチベーション設計」と「子どもの資質の見極め方」、そして「小5の壁」についてお話しします。

④ モチベーション設計をする

最も大切なのに最も間違えやすいのが、モチベーションの設計です。「何をさせたらいいですか」という相談の語尾に「させる」が入っている時点で、すでに危険信号です。人に言われてやる勉強と、自分でやりたくてやる勉強では、伸び方がまったく違います。

「やりなさい」と言った瞬間、勉強は命令になります。命令になった瞬間、子どもにとっての「自分事」ではなくなります。好きで楽しんでやっているゲームと、「やらなければならないから」とやっているゲーム。どちらが上達するかは明らかです。勉強も同じです。

「子ども自身が受験したいと言い出したのに漢字を覚えない」という相談もよく受けます。ですがそれは当然のことです。「ダイエットすると宣言したのに、ケーキを食べてしまう」のと同じで、人間はその程度に弱い生き物です。自分で決めたことでさえ続けられないのに、他人に言われてやることはさらに続けられません。

親が誘導して「やりたい」と言わせる工夫は構いません。志望校の文化祭に連れて行く、「こんな学校があるよ」と見せる、そのくらいのことはしてよいと思います。ただし最終的に「自分がやる」と決めた形を作ることが、受験を完走するための絶対条件です。「やりなさい」という言葉を口にした瞬間、その子の中学受験は大きく後退します。

⑤ 子どもの資質を見極める

中学受験は全員がやるべき競技ではありません。これは残酷に聞こえるかもしれませんが、向いていない子に無理やりやらせることは、時間とお金と精神力を無駄に消費した上に、親子関係まで壊すリスクがあります。

見極めの基準は明確です。小学校のテストを何もしなくても90〜100点取れているかどうか。公文で分数の計算が余裕でできるようになるかどうか。学校の勉強に退屈しているかどうか。この条件を満たさないなら、中学受験は向いていません。

小3の時点で「学校の算数がわからない」となって家庭教師をつけているような状況なら、中学受験は諦めた方がその子の人生のためです。身長160cmの人にプロバスケット選手を目指せと言うようなものです。それよりも、その子の強みが活きる別の道を探す方が、よほど豊かな人生につながります。甲子園の常連校で野球ができる素質があるかどうかを見極める目を持つことが、保護者に求められる最初の仕事です。

⑥ 小3・小4と小5は別物と心得る

多くの保護者が見落としているのが、「小3・小4の偏差値と小5以降の偏差値はまったくの別物」という事実です。小5になると問題の質も宿題の量も一気に上がります。「小5の壁」と呼ばれるこの時期に、それまで上位だった子が大きく落ちることは珍しくありません。小3・小4のカリキュラムはまだ比較的緩く、そこでの高偏差値は本番の難しさを反映していないのです。

また、小4まで上位だった子の偏差値が落ちる理由のひとつに「できない子の撤退」があります。難しくなるにつれてやめていく子が増えると、残った子たちの水準が上がるため、相対的に自分の位置が下がってしまいます。

逆に、小5から新たに受験勉強を始めた地頭の良い子が、半年で偏差値40から65まで一気に伸びることもあります。「偏差値40から御三家合格」という話は、こういう層から生まれます。ただしそれはあくまでもレアケースです。そういう話に影響されて過度な期待を持つことは避け、目の前の子どもの状態を冷静に見続けることが大切です。

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