【極秘情報】中学受験のために小1でやるべきこと9選③
【第3回】親の心構えと、子どもの土台を作るために本当に必要なこと
第1回・第2回では、国語力の重要性、モチベーション設計、子どもの資質の見極めについてお伝えしました。最終回となる第3回では、保護者自身の価値観と心の準備、そして子どもの人間としての土台作りについてお話しします。
親の価値観を広げることが最大の受験対策
「良い学校に入れれば安心」という発想は、実は解像度が低いのです。なぜ学ぶのか、という根本的な問いに答えられていない保護者の方が多くいます。「大企業に入りやすくなるから」「年収が上がるから」という答えは間違いではありませんが、それだけでは不十分です。
高学歴の人が就職で有利なのは、学歴そのものが評価されているからではありません。ちゃんと学べる人間であることの証明として学歴が機能しているからです。入社後も新しい技術や知識を自分から吸収し、考え続けられる人間かどうか。それを保証するものとして学歴が見られているのです。ですから、勉強の奴隷になって詰め込んだだけで頭の中身が空っぽな人間は、就職試験の面接で見抜かれます。
本来、学びとは全方位に向いているものです。虫を観察することも、歴史小説を読むことも、料理の仕組みを考えることも、全て学びです。「受験に出ないから関係ない」ではなく、あらゆる知的活動が子どもの思考力を育てていると捉えてください。知らないことを知る喜びを感じられる子どもに育てることが、長い目で見た最強の受験対策です。
アクセルとブレーキ、どちらも必要です
受験をめぐって夫婦の意見が食い違うことはよくあります。「そこまでしなくていいんじゃないか」と言うブレーキ役と、「もっと頑張らないと」と言うアクセル役に分かれるパターンです。これは実は悪いことではありません。むしろ、両親が同じ方向にアクセルを踏み続けると、子どものメンタルが崩壊するリスクが高まります。
ブレーキ役の人間がいることで、子どもは適度に息抜きができます。「人生は勉強だけじゃない」という視点を持てます。それが長期戦を走り抜くためのクッションになります。アクセルを踏んでいる保護者の方は、ブレーキ役のパートナーの存在を邪魔だと思わないでください。その人が子どものメンタルを守ってくれているのです。
「原始人の脳みそ」を整えることが先決
幼少期に最も大切なことは、実は先取り学習ではなく、体を動かして遊ぶことです。人間の脳は原始時代からほとんど変わっていません。運動することで脳の働きが活性化し、思考力や記憶力も向上することが研究でも示されています。「公園で遊ぶ暇があるなら勉強を」ではなく、元気に外で遊ぶことが脳の土台を作ります。
習い事については、東大生のアンケートで上位に挙がる水泳とピアノが脳への刺激という観点からも有効とされています。ただし嫌々やらせても意味はありません。本人が好きで続けられるものを選んでください。また、小6になって習い事を全部やめる家庭がありますが、週1回程度の運動の習い事は残しておいた方が脳の調子を保てます。勉強時間を少し削っても、運動を続けた方がトータルの学習効果は高いことが多いです。
最後に:子どもの幸せを原点に戻って考えてください
子どもが生まれた時、「この子にどんな子になってほしいですか?」と聞かれたら、多くの保護者は「元気で、幸せに、笑顔で生きてくれたらいいです」と答えたはずです。それがいつの間にか「御三家でなければ意味がない」「偏差値50の学校なんてもったいない」という言葉に変わっていないでしょうか。
中学受験は、あくまでも子どもの人生をより豊かにするための手段のひとつです。その手段のために子どもが追い詰められ、親子関係が壊れ、子どもの笑顔が消えてしまうなら、本末転倒です。
うまくいかないことを受け入れる心の準備をしておくこと。偏差値45の学校に合格できたら万々歳、50に届いたらラッキー、というくらいの悟りを持つこと。そして何より、目の前の子どもが今日も元気でいることを喜べる保護者でいること。それが、長い受験の旅を親子で走り抜くための、最も大切な土台です。
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