1ポイントアドバイス:国語の選択肢の選び方 消去法か積極法か?
国語の選択肢の選び方:消去法か積極法か?
こんにちは、なるちゃんです。今日は東京・八重洲ミッドタウンから配信しています。
先日、東京の中学受験生の模試を見てアドバイスした内容をシェアします。選択肢問題で悩んでいる人、必見です!
消去法の限界
消去法は皆さんご存知ですよね。
選択肢の中で「ここ違うじゃん」とバツをつけて、傷がないものを正解とする方法です。
これで選べる場合もあるんですが、意外と通用しない問題があります。
消去法が使えない場面
先日教えた子が苦しんでいたのは、まさにこのパターンでした。
傷のない選択肢が2個あるんです。
消去法で傷をつけようとしても、「これも間違ってないよね」「あれも間違ってないよね」となる。
じゃあどっちが正解?
実は、傷がないだけじゃダメなんです。その問題の聞きたいことに対して、**一番ドストライクな回答をしているのはどっち?**で選ばないといけません。
そうなると、もう消去法では対応できないんです。
積極法のススメ
積極法とは?
私が提唱する**「積極法」**とは:
- 「あいうえお」の選択肢を見る前に、問題文を読む
- 「これはどういうことですか?」という質問に対して、自分でベストな答えを作る
- 自分で作った答えと照らし合わせて、選択肢を選ぶ
自分で回答を1回作ってみると、2つある「傷のない選択肢」のうち、「こっちの方が良いよね」というのが分かってくるんです。
大学入試センター試験でも使える考え方
例えば、こんなケースがあります:
- 本来の回答に必要な要素が3つある
- 選択肢「ア」は間違ってないけど、2つしか答えていない
- 選択肢「ウ」は3つ全部入っている
- 設問文には「最もふさわしいものを選べ」と書いてある
だったら3つ入っている「ウ」が正解ですよね。
「本質」を見抜く力
選択肢問題も、間違っている所を探して消去していく方法はあります。
でも、傷だけ見るんじゃなくて「本質」を見る。
「この問題の質問に対しては、こう返すのがベストな答えだよね」というのを自分で作っちゃった方が早いんです。
「そんな時間ない」という声に答えて
「テストの時にそんなもの書いている時間はありません」
分かっています。分かっているんです。
だからこそ、普段それをやってみてください。
普段の勉強法
特に、自分が間違えた選択肢の問題を復習する時は:
「じゃあ間違えたんだったら、自分で1回答え作ってみよう」
**答えが作れないなら、結局分かってないんです。**その問題はできません。
消去法やテクニックで解いたのは、点数をかすめ取っているだけ。本質的な学力がない状態です。
本当に学力があるなら、正解を自分で書けるはず。
練習を重ねると
普段から積極法を練習していると、テストの時も:
「大体こういうことが正解だよね」と脳内で考えて、「あ、じゃあこの選択肢じゃん」と選べるようになってきます。
まとめ
- 消去法だけでは対応できない問題がある
- 積極法:自分でベストな答えを作ってから選択肢を選ぶ
- 普段の勉強で積極法を練習する
- 本質を理解していれば、自分で正解が作れる
全部を積極法でやれとは言いません。でも、消去法だけではできない時を乗り越えてくれます。
よかったら使ってみてください!
※プレミアム会員の皆さんには、豊島岡女子学園の過去問「博士の長靴」の心情解説をお届けします。お楽しみに!
