授業の内容が頭に入らない子はどうしたらいい?(前半)
授業の内容が頭に入らない子はどうしたらいい?(前半)
[質問]
小3の息子は、授業中に聞いたことを覚えてくるという感覚が分からないようです。「これは忘れそうだからメモしておこう」「これは印象に残ったから一発で覚えた」などの感覚は、いつ頃身に付くのでしょうか?
私は授業を聞いたらほとんど一発で理解できるタイプだったので、なぜ息子が授業内容を覚えてこれないのか理解できず、教えることもできません。
親御さんが“特異なタイプ”であることをまず理解する
結論から言うと、「授業を聞けば一発で頭に入る」タイプは極めて稀です。 質問者さん自身が、たまたま先天的に高い処理能力を持っていたタイプで、これは努力で身につくものではありません。
つまり、お子さんは「できていない」のではなく、普通の子であるというだけです。 まずはここを誤解しないことが非常に重要です。
“理想像”が高すぎると、永遠に苦しむ
親が「授業を聞けば覚えられるはずだ」と思い込んでいると、 現実とのギャップがどんどん苦しみになります。
もしお子さんの理解力を「レベル5」、親御さんがかつての自分自身を「レベル10」とすると、 5は10にはなりません。 努力で埋まる差ではなく、単純にタイプが違うからです。
身長が160cmの人に「何で180cmじゃないんだ」と怒っているのと同じ構造です。 変わらないものを変えようとすると、親だけが苦しみ、子どもも苦しみます。
「あなたの方法」は再現できない
質問者さんが授業を聞いただけで理解できたのは、 手法ではなく才能によるものです。
もし質問者さんが、 「自分も覚えられなかったが、こう工夫したら覚えられるようになった」 という経験を持っていれば、それを息子さんに教えることができたでしょう。
しかし質問者さんの学習は「才能に任せて自動で処理できてしまったタイプ」なので、 才能なしの子がどう工夫すればよいのか、方法論を知らないのです。 だから教えられないのは当然です。
親子の“タイプ差”を認めるのが出発点
子どもが「授業を聞いて覚えない」のは欠陥ではなく、能力不足でもありません。 単に、親とタイプが違うだけです。
だから最初にすべきことは、 「この子は自分とは違うタイプの脳で生まれた」 という前提を受け入れることです。 これを受け入れない限り、指導が全部ズレてしまいます。
