「ちゃんと読みなさい!書いてあるでしょ!」は大間違い? 読解は能動的にやるということ 中学受験 国語

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要約

この動画では、読解力を向上させるためには、単に文字を読むだけではなく、能動的に文章の意味を理解することが重要であると述べられています。特に中学受験においては、ただ書かれている内容を読むだけでは不十分であり、文脈や背景をしっかりと考慮することが求められます。動画の中で紹介されている授業の実例を通じて、どのようにして効果的な読解が行えるのかが具体的に説明されています。

例えば、授業中に親が「ちゃんと読みなさい、書いてあるでしょ」と子供に言う場面があるが、これは誤った指導法だと指摘されています。文章には、書かれていない情報や、相手の理解力に依存して伝える部分があるため、単に書かれていることだけを読み取ろうとするのではなく、背景知識や文脈を理解することが必要です。

また、動画では宇宙飛行士の孤独実験の例が挙げられています。これは、宇宙船の中で孤独状態に置かれた宇宙飛行士がどのように精神的な影響を受けるかを調べる実験であり、これを理解するためには、なぜそのような実験が行われるのかという背景を考えることが重要です。単に実験の内容を読むだけではなく、その意図や目的を考え、理解することが求められます。

さらに、読解には読者自身の知識や経験が大きく影響することも強調されています。文化的な背景や個々の経験によって、同じ文章でも感じ取る意味が異なるため、能動的に考え、想像力を働かせることが求められます。動画の中では、具体的な事例を用いて、どのようにして能動的な読解が行えるのかが解説されています。

受験において高い偏差値を持つ生徒には、書かれていない情報までを読み取る力が必要とされます。物語文の中で登場人物の感情が直接書かれていない場合でも、文脈や状況からその感情を推測する力が求められるのです。このようなスキルを身につけるためには、日頃から能動的に考える習慣をつけることが重要です。

この動画を通じて、読解力を高めるためには、ただ文字を読むだけではなく、文章の背景や文脈を考慮し、能動的に理解することの重要性が強調されています。特に中学受験を目指す生徒にとって、このような読解力は大きな武器となります。

 

 

トランスクリプト

0:00) はい、みなさんこんにちは。なるさんです。広島の学習塾の先生なんですが、東京に今来ております。 (0:05) ということで、今日は、読解とはどういうことかっていうのをね、今日やった授業を実例に話しておきます。 (0:10) で、こんなこと言う親がいるんですよ。いそうな人って言ってるんですよ。子供がいっぽくできてない、間違えた時に、 (0:16) ちゃんとみなさんに書いてあるでしょうって言う人いるんです。それ大間違い。書いてくれてる時もある。でも、書いてくれないものってあるんです。 (0:23) というのは、言語というものはね、このぐらいのことを言えば伝わるよねっていう、相手を信じて発するゲーム。 (0:32) もちろん、ことごとに相手を全然信用せずに、ちくいち言うこともできるんだけど、そうするとすっごく話が長くなって、 (0:38) そこまで言わんでもわかるようになっちゃうので、ある程度、これを言えば通じるよねっていうので出してるんです。 (0:47) 例えば、のび太ってダメだよねとか、のび太みたいになっちゃうぞって話を聞くときに、これは、相手がドラえもんという、この話を聞く人のほとんどの人がドラえもんという作品のことを知っていて、 (1:00) その中ののび太っていうキャラクターのことを知っていて、のび太はこうだよねってイメージがあるから、あーのび太みたい、そりゃよくないねって。 (1:10) 相手がそこを吸収できる土台が相手にあるっていうことを信じてやる。だから、のび太みたいになっちゃうぞっていうのを、例えばイギリス人にすると通じるわけない。ドラえもん見てないから。 (1:20) 逆に、イギリス人がイギリスの有名人を出してきて、あいつみたいにさって、こっちわかんない。っていうふうに、実は言語による伝達っていうのは、相手の知識、相手の理解力、相手の動作力を信用して行われるもの。 (1:35) だから、相手のバックボーンの知識だったりとか理解力が違えば通じなかった。だから、ちゃんと読みなさい、書いてあるでしょっていうのは、そこまで書いてないよ、実は。 (1:47) 特に受験の問題っていうのは不親切な問題がいっぱいいる。全部言葉に書いたら誰でもよくわかるから、わかる人にだけわかる文章がちょうど伝わってていいわけ。 (1:55) 今日、どんな話があったかっていうと、これも最強塾の証拠のテキストなんだけど、人間っていうのは、もともとの雑誌はピッチングマシーンかな。ピッチングマシーンを投げかわしっていう話になって。 (2:09) 話の個性でいうと、人間っていうのは、孤独に耐えられないようになってると。一人食べるご飯はおいしくないし、ダンチに住んでる主婦は昼飯がつまんなくなるのは一人食ってもおいしくないから。 (2:22) 人間ってのは誰かと一緒にいて、交流しないといけない生き物なんだ、人間と。だからそこら辺の人間同士の心の交流みたいなものを軽視するのが良くない。だからピッチングマシーンも本当はキャッチボールをする。 (2:37) キャッチボールとかピッチャーとバッターの対戦をする。そうすればお互いに相手が何を感じてるとか何を考えてるとかを探り合いしながら、言葉を発しなくてもここに投げてくるんだ、ここを打つんだみたいな。 (2:50) コミュニケーションが生まれる。そういう人間にしかない心の交流的な機能を無視して、頭がいけばいいのに機械とかね。みたいな感じになってるのが問題だみたいな文章なんですけど、その中に宇宙飛行士の孤独実験の話が出てきたんですよ。見てみようかな。 (3:06) 宇宙飛行士の孤独実験か何かを例に出てくるやつ。そこは多分わかってないだろうなと思って、案の定わかってなかったんだけど。 (3:16) 突然、宇宙飛行士の訓練の話があって、孤独実験と言って、説明してくれてるのは外界から遮断された宇宙船カプセルの物件に宇宙飛行士を一人入れて、2日、3日と孤独状態を続けると。そうすると元気な人間がだんだん格好良しになって、ひどい場合、幻覚に悩まされるという話をしたわけですね。 (3:33) これでも十分、人はそうなるんだっていうのでいいっちゃいいんですけど、そこで今日その子に、何でこの孤独実験するかわかる?多分、作者は、その辺はそういう実験するっていうだけでいいかもしれないし、わかってくれるんだねと思って投げてるんですけど、その子は、え、何でそんな実験するんですか?って全く理解できてなかった。 (3:55) もちろん、その孤独実験はこういう意図でやるんだ、このためにするんだってことは、もう秘書は書いてくれてないわけ。孤独実験っていうのは、宇宙飛行士に関してやったら、何日か経つと元気がなくなったり、ひどい場合は幻覚を見ることもあるっていう話で、人は孤独に弱いんだってことを言っただけなんですけど、じゃあね、その孤独実験の話のときに、何でするんだろう?ってわかるでしょ?わかる。 (4:15) それなんでかって言ったら、宇宙船ってすごい閉鎖的な環境で、その中で何週間も宇宙船ってひどい場合は何ヶ月も過ごさないですし、まだ実験してないけど、もし家庭旅行、家庭に行くとかなったら何年?もしあそこあたたま月に来てとかって言ってね、人はそこに住むとかってなったら、何ヶ月何年とかになると。しかも外に出れないわけです。 (4:34) 宇宙服着て外に出ることはできるけど、基本的にちょっと散歩に行って来るわけはできなくて、ずっとその空間の中で過ごすし、同じチームの人と何ヶ月も一緒に過ごすわけですよ。そうすると、人間っておかしくなるのは当然なんですよね。 (4:47) おかしくなったからって言って、宇宙飛行士が気が狂って宇宙船のスイッチ変なとこ押し始めたりとか、宇宙船の中でお互いストレス感じたシステムで宇宙飛行士同士が喧嘩して仲悪くなったりしたら、宇宙飛行のミッションの成果に絡むじゃないですか。 (5:05) だから、一つはそういう孤独の状況でその人が耐えれるかどうかというのを実験して、耐えれない人は外したほうがいいし。仮に耐えれる、耐性がある、うまくやれそうだねって人でも、いきなりそういう空間にぶち込んだら、初めてのことストレス感じるじゃないですか。 (5:22) だから、逆に事前にそういう孤独な環境を作って、そこに、何ヶ月か1週間かわかんないけど、そういう孤独な環境の宇宙船とかステーションの中の環境になれるような実験、それはするよねって話。 (5:39) この問題を出したら僕もちょっとえぐいかもしれないけど、多分作者はそのぐらいはわかるよねっていう。 (5:47) だってみんな宇宙ステーション知ってるでしょ。狭いでしょ。じゃあそういう孤独実験いるよね。 (5:51) もちろん多分言ってもこれ読める人少ないと思うんだけど、独解ってこういうことなの。言われたらわかるでしょ。でも書いてない。 (5:59) 作者側がそこまで細かく考えてわかんなくてもいいって考えてる場合もあるし、今の話だったら、こういう実験をする意味って説明しなくてもわかるよね。 (6:09) 実は、ただ書いてある字だけ読めばいいってのは独解としては二流三流芸の芸なん。書いてないことまで自分の常識とか自分の知識とかを同意して、 (6:20) 常に、そうだよね、孤独に耐える字っていう状況、そうだよ、宇宙船の中で字が狂っておかしくなったら困るもんなとかっていうふうに勝手に意味を考えていくぐらいで独解ってのはちょうどいい。 (6:33) だから、ちゃんと読みなさいなんて。書いてあることだけで考えてすんな。だから独解ってどういうことかっていうと、もっとアクティブでもっと能動的で。 (6:41) だからもっと言うと、今言ったようなことに想像が及ぶかどうかっていうのは人によって個人差があるんで、実は独解の質は人によって差があって当然です。 (6:51) もっと言うなら、よく言う話で、子供のときに読んだ話、お話、読書だけじゃなくてガンダムとかもそうなんですけど、 (6:59) 深い作品っていうのは、年齢ってから鑑賞し直すと全然見え方が変わってくる。分かりやすい話で言うと、自分が子供のときは自分は子供の立場しか分かんないんだけど、 (7:09) 自分が大人になって自分に子供ができるようになったら、大人とか親の気持ちは分からなくなる。そうすると物語の中に出てくる、今までは子供のアムロとかメスみたいな話しかできなかったのが、 (7:19) このときのお父さんこんな気持ちだったんだ。今の俺なら分かるよっていう風に、結局経験が変わってくることによって見え方って変わってくる。だから実は同じ見え方になるものでもないし、 (7:29) 人によってその感じ方、例えば戦争に関する小説みたいなものを読んだときに、僕らはたぶん戦争を経験してないんで、言ってもそこから感じ取れるもので少ないと思うんですよね。 (7:38) でもこれは戦争を経験した人とか、今戦争に関しているくらいの人とかが読んだら、それは当然見え方がもっと変わってくる。だから読解ってコンピューターみたいに誰がどう読み込んでも同じ結論になる。 (7:51) 地面のことは変わらないんだけど、その地面の裏にある業館的なものをどういう意味があるかっていうのは、その人の知識とか人生経験とか、どんだけいろんなものを見ていろんなものを吸収してるかみたいなのが変わってきたりします。 (8:09) そこは知識は変えられないにしても、ただただ地面だけ読んでおけばいいんだっていう人がいるので、地面だけ読んで、その向こうを考えないのは僕に合わせれば思考停止。今のように深く、その意味を書いてもないことまで考えるので、読解はちょうどいいと。 (8:25) 逆に言えば、そんなこと普段やらないと思うので、お前ここのことについて気づいてないよねっていうのを僕は授業の中でこんなふうに取材して考えさせて書かせたりするので、それは僕に国語を習った人は湯気が出るし、ただ地面だけを目で追ってソウルを切って発達するような違う次元の読み方を強制的に僕はさせてるので、それは僕が教えたら伸びるよねっていう話です。 (8:50) こんな次元のことを私はやっております。だからこれ、子供にとってはかなりしんどいんですよね。ただこういう頭の使い方するっていうのを若いうちに経験しとくとね、いろいろ人生変わると思うんで、今私結構予約で満パンで授業されるかどうかわからないですけど、言ってくれたら授業いたしますし。 (9:12) ツイッターの人なんかは、ハーデスさんがリツイートを聞くから僕見た人多いんじゃないかなと思うけど、こんなクオリティーなことをあの娘さんの体験授業のときにやったので、お母さんはそれを歓迎して。 (9:30) 僕、お母さんもガンガン説教したんですけど、「あなたの言い方間違ってますよ。今みたいな読むってことわかってますよね?」って説教したんですが、すごく感動してくださってツイートしてくれたことによって僕にとって注目が集まったかなと思うけど、こんなことをやっておりますので。 (9:47) 二度と私の前で、「ちゃんと読みなさい。書いてあるでしょう。」なんて。もちろん書いてあるものすら取れないっていう人もいるので、その次元もあるんだけど、もうね、中学受験の辺だって60オーバーの世界はね、書いてないものまで読み込まないと処分なんないと。 (10:03) 特に物語ならそうです。物語で一時、心情を書いてくれないってことがあるんで、今のように能動的に意味を自分で勝手に考えるっていう癖をつけましょう。つけましょうって言っても実況できないかな。つけたい人は声かけてください。はい。ということで、なるちゃんでした。

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