要注意!理系脳の国語の落とし穴!? 中学受験
要約
この動画では、なるちゃんが中学受験の国語において「理系脳の子どもたち」が陥りやすい記述問題の落とし穴と、その改善方法について解説しています。理系脳の子どもは論理的思考に優れている一方で、国語の記述問題ではその特性が不利に働くことがあると述べています。
1. 理系脳の特徴と国語の相性
理系脳の子どもは、物事をシンプルに捉え、結論を簡潔に表現する傾向があります。これは数学や理科では大きな強みになりますが、国語の記述問題では不利に働くことがあります。たとえば、感情表現を求める問題で「悲しい」とだけ答えてしまい、その理由や背景を具体的に説明できないことが多いのです。なるちゃんは、こうしたシンプルな回答では高得点が取れないと指摘します。
2. 記述問題の採点基準と必要な記述力
国語の記述問題では、「なぜそう感じたのか」「どのような状況があったのか」といった詳細な説明が求められます。単純に結論だけを書いても点数はもらえず、背景や原因、状況の説明が必要です。理系脳の生徒は、「説明を省略しても理解できるはず」と考えてしまい、必要な情報を書き漏らしてしまうことが多くなります。
3. 改善方法:具体的な対策
なるちゃんは、この問題を解決するために次の方法を提案しています。
「3行以上書け」とルール化する
最低でも3行以上、できれば5行以上の記述を課すことで、思考の幅を広げ、必要な情報を付け足していく習慣をつけさせます。「なぜ?」「どうして?」と深掘りする
親や指導者が「なぜ?」「どうして?」と問いかけ、理由や背景を考えさせることで、論理的な思考を文章に反映させる練習をします。ゴダ(5W1H)で掘り下げる
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」といった要素を意識して、文章に盛り込む習慣をつけさせます。
4. 保護者や指導者の関わり方
このトレーニングは、親子で行うと喧嘩になりやすいため、第三者(塾講師など)を介して行うのが効果的です。なるちゃんは、指導者が意識的に生徒に問いかけたり、回答のボリュームを増やさせたりすることで、記述力の改善が期待できると述べています。
5. 引き算思考から足し算思考へ
理系脳の子どもは、無駄を省く「引き算思考」をしがちですが、国語の記述では「足し算思考」が重要です。「これも必要だな」「あれも付け足そう」と思考を広げていくことで、より充実した回答が書けるようになります。この「足し算思考」を育てることが、理系脳の子どもたちが国語の記述問題で高得点を取るための鍵だと述べています。
6. 実践の重要性
実際に、なるちゃんの息子も理系的な思考が強かったため、記述問題で短い回答になりがちでした。そこで「3行以上書け」とルール化し、改善を図ったところ、次第に充実した回答ができるようになったというエピソードを紹介しています。
7. 結論
理系脳の子どもが国語の記述問題で高得点を取るためには、シンプルな回答を超えて、背景や理由をしっかりと説明する力を養うことが必要です。「3行以上書く」「なぜ?と問いかける」「5W1Hを意識する」といった方法を取り入れることで、論理的な思考と表現力をバランスよく伸ばすことができると、なるちゃんは強調しています。