「親の関わり方で子供の将来が決まる」というプレッシャー

質問

「親の関わり方で子供の将来が決まる」というプレッシャーから、子供に完璧を求めてしまい、少しでも「分からない」と言うと怒ってしまいます。私自身も母親との関係に悩んだ経験があり、子育ての正解が分からず、追い詰められています。どうすればこのプレッシャーから解放され、余裕を持って子供に接することができるのでしょうか。

なるちゃんの回答

まず、説教から始めます

まずそうですね、色んな考え方ができるなあ。「子供に完璧を求めてしまい」から説教しようか。

えっと、子供に完璧を求めてしまうっていうのはですね、はっきり言いまして、これは子供には多分、そのお母さんかお父さんか分かんないんですけど、その保護者の方はですね、「あなたのため」って言って怒ってるのかもしんないですけど、はっきり言うと「親の関わり方で子供の将来が決まる」ってプレッシャーがあるから、ベストな関わり方をしなければいけないと。

だから、子供が完璧にできてないのであれば、自分の関わり方が悪いんだっていうことでですね、それがうまくいってないことなんじゃないかと思って、ストレスを感じて怒ってしまうわけですよね。

本当に子供のため?

でですね、この場合の完璧を求めてしまうっていうのはですね、「これ本当に子供のためなのかな?」っていうことなんですよね。

実は子供を完璧な状態にしてあげたいっていう欲求のように表のように見えてるかもしれないけど、裏にあるあなたの欲求ですね、ではなくて、完璧になっているということで、自分はダメな親じゃない、自分は良い関わり方ができてる親だっていうので、自分の安心が欲しいんじゃないかなっていう風に思うんですよね。

だから、自分の安心のために子供を犠牲にしてるんですよ、この子供に完璧を求める。

完璧なんてありえない

だって完璧できるわけないじゃないですか。 例えばだって、難関校とかの入試のね、合格最低点、まあ例えば60点とかあったりするじゃないですか。ってことで40点間違えてる。もう完璧じゃないじゃないですか。

でもこういう方ってその、なんか間違えた問題気になって完璧じゃないと怒るんですよ、それ。100点じゃないと怒るんでしょ?でも違うんですよね。実際にはできる問題、できない問題がある方がいいし、そのぐらいが適切な学習なんですよね。

できるかできないか分かんないものがあってあるから挑戦して伸びるわけであるから、当然その裏にはできないこととか分からない事ってのが起きるのが当たり前なんです。 特に中学受験なんてやってる内容難しいんだから。

これはその、完璧でなくてもそれが当たり前で、それに対してどうアプローチするか、どう立ち向かうかが大事になって、最初から完璧じゃないといけないと思ってるのは、子供さんが完璧であれば、あなたは安心できるんだろうけど、あなたの安心のためですよね、これは。

安心なんて存在しない

そうなんですよね。なんかね、ほっとくとね、母親ってね、「不安で」「不安で」って言って、で、母親が言う安心っていうのはね、例えばSAPIXで偏差値65にいて、どんな問題も解ける。 でも65の人もね、「こんなんじゃ筑駒受かんない」とかね、そのゾーンはそのゾーンでも安心できない、まあキリがないんですよね。

ちょっとこの間ある保護者に言って「確かに分かる」と言われたのは、結局親が言ってる安心っていうのはね、サッカーに例えるとですね、「なんか不安だから、サッカーの日本代表ワールドカップの試合で安心したいから、前半でゴール3点決めてくれ」って言ってるようなもんなんですよ。

確かに、それは3点決めてたら安心できるけど、できるかっちゅう話だよ、そんなの。 あのワールドカップなんでね、その予選を勝ち抜いてきた強い国ばっかりがいるのに。まあたまたま予選のね、グループで弱いチームにあたって3点ぐらい取れちゃうことはあるかもしれないけどね。でも基本的には強いチーム同士で競ってるんだから、もう1点差とかで競うような世界じゃないですか。

その世界で3点取れたらそれは安心できるけど、できるかっちゅう話なんですよ。っていう要求をね、結構保護者の方ってすぐしてるので、簡単に言うとですね、安心なんかあるわけないんですよ。

**不安定こそが一番の安定みたいなもんであってですね、このどうなるかわかんない状態ってのは普通の状態だから、その状態で一喜一憂してもいいし、逆に一喜一憂せずに、いい時もあれば悪い時もあるって考えてもいいし、**まあ悪い時があれば何が悪かったかっていう改善点を考えるし、いい時があっても何か実は落とし穴はないかって考えるのはまあ大事だと思うんですけど、でもそんなにうまくいくわけじゃないよねってことを受け入れた方がいいし。

親にされたことを繰り返す

まああれですよね、多分この方も母親にプレッシャーを与えられすぎたんでしょうね。やっぱり子育てってね、親にされたことをね、繰り返す部分があると思うんですよね。

プレッシャーから解放されるには

で、まああれか、「どうすればこのプレッシャーから解放され」って書いてるから、えっと、まあこの**「親の関わり方で子供の将来が決まる」っていう考えを捨てればいいんじゃないですかね。**

これ、結構中学受験に多いんですよね、あの「中学受験は親力が9割」なんてもうクソみたいなこと言ってんだけど、そんなわけないんですよ。

えっとね、親の関わり方で中学受験って影響があるんだけど、結構こういう質問しちゃう人、まあこれ客観的に見たら分かると思うんですけど、完璧求めて子供にプレッシャーかけて、「わかんない」って言ったら怒ってしまうということは、絶対子供って気分良く勉強できないですね、こんなの。 さっきの、それこそこの安心感が欠けてる子供になっちゃうじゃないですか。こういう風にされたら。

ちょっとでも完璧じゃなかったら怒られちゃうんだから不安ですよね、安心感欠けちゃいますよね。それこそ優等生として振る舞おうっていうのも、優等生じゃないけど優等生なふりをする、すなわち嘘をつくとかですね。

だから、答えを写しちゃう子供ってこういう心理なんですよ。 「できない」ってことが認められない、「できない」って状態があったら激怒されてしまうから、できてるふりをするんですよ、自己防衛のために。

あなたは悪影響を与えている

ってなると、これ「分からない」と言った結果、子供が答えを写すようなことになったりとかですね、もしくはその「分からない」って素直に言うことで、そこで質問する、誰かに教えてもらって、それが改善できるかもしれないんだけど、言えないから逆に学力を伸びるチャンスを失ったりするんですよね。

だから申し訳ないんですけど、この方はですね、「親の関わり方で子供の将来が決まる」、ごめんなさい、さっきその考えを捨てろって言ったんですけど、逆に認めてあげましょう。ありますね。あなたが悪い関わり方をして、子供の将来を見事に悪い方向に決めてます。悪影響です。

実は結構この「親の関わり方で」っていう部分で、親の力でできない子供を天才に生まれ変わらせるなんてできないんですよ。ただ、結構な才能がある子、結構な勉強のできる子も、親がクソだから、そのせいで親が足引っ張って子供のメンタルとかズタボロにしてですね、親の育て方、親の関わり方のせいで、できる子ができなくなるとか、子供のメンタルが破壊されるなんてことはよくあります。

親ができる最大限のこと

だから、まあそうだな、この「関わり方で決まる」っていうのは、多分「そんなことない」って言ってもこの人認めないと思うんで、もう肯定しちゃいます。関わり方で決まります。多いパターンはどういうことかって言ったら、足を引っ張りまくって悪い方向に決めちゃいます。

なので、僕いろんな方に言ってるんですけど、保護者の人が頑張れる一番最大級の貢献はですね、子供に対するマイナスをゼロにする、できるだけその子供にイライラして当たらない。 子供が前向きに自己肯定感高くもって、分からないものに挑戦して、今できないことをどんどん改善して、そしてなんだったら、ただ受験に勝つとか、将来の就職のためとかじゃなくて、そもそも学ぶことが楽しい、できない問題ができるようになるのが楽しい、考えることが楽しいとか、文章を読むことが好きだとかっていう風になることの邪魔をしない。

だから、「どうすればこのプレッシャーから解放され、余裕を持って子供に接することができるのでしょうか?」って書いてあるのでですね、やればやるほど、あなたはマイナスを子供に課してますんで、しない方がマシです。と思ったらどうですか?

良い関わり方とは

だから、逆に言うとですね、理想の子育てとか理想の関わり方っていうのもですね、多少親が介入したり、コントロールしたり、うまく裏から操ってる部分はあるんだけど、良い関わり方になればなるほど、実は見守ってる時間、なんならその子供がコケてから自分で立ち上がるまで手を出さずに待ってるみたいな、待つ勇気とかですね。

失敗を許すのも器なんですよ。失敗を許すのも度量なんですよ。失敗を許せないのはですね、子供のためじゃなくてですね、あなたが自分のために動いてるんですよ。

だからですね、何が言いたいかというと、良い関わり方する親であればあるほどですね、実はあまり関わらない、不必要に口を出さない、手を出さない、裏からじっと見守ってるみたいなところに、若干要所のところで、まあ本当にやばいなと思ったら介入したりするとかもあったりするんですけど、そっちが実は本当に一番いい関わり方なんですよ。

遺伝と環境の話

始めに言いましたように、親の力で将来決まるなんてことはないです。どんな馬鹿な子でも親の力であの東大理三に受からせられるなんてないです。

あ、でも佐藤ママのとこそうか。佐藤ママのとこそうかもしんないけど、でもまあ、こんだけ大きくなったらもう無理でしょうね。そうそう、こないだ軍師くん(軍師・長谷川)とも話してたの、佐藤ママって3歳までに絵本1万冊だか2万冊とか読み聞かせしたらしいんで、まあそれで子供の知能がブーストされて天才になってる可能性あるんで、その時期からやっとけばもしかしたらできてるのかもしんないですけどね。

ただね、そうは言ってもね、子供自身もね、まずその親から受け継ぐ遺伝情報によって差もある、ばらつきもある、もって生まれた頭の差もあるんで、佐藤ママのところがね、いくら育て方が上手かったって言っても、やっぱり同じ両親から生まれてんだから、そもそも遺伝子が良かったんだろうっていう風にも言えるしね。

全部親で決まるって言っても、いや周りの友人とかね、塾の先生、学校の先生、いろんな人との関わり方で決まっていくんで、親が素晴らしかったらどんな能力のない子供でもめちゃくちゃ天才に生まれ変わるなんて無理なんで、

身長の例え話

やっぱりね、おっしゃってることはですね、「親の育て方とかが上手ければ、身長160センチの遺伝子しか持ってない人間を2mの身長にできます」みたいな無茶なこと言ってるんですよ。

だから、さっきの話で言うと、身長160センチの才能になれる遺伝子を持ってる人間に、虐待しまくってご飯をあんまり食べさせなかったら、身長140センチの子供になっちゃいます。だからある意味で言うなら、親ができる最大限のことは、160センチの才能がある子が160センチになる邪魔しないだけ。160センチを170センチにできないんですよ。

そんなもんだと思った方がいいと思いますよ。 まあ、そこまで全部ね、確かに身長ほど遺伝で決まるもんじゃないけど、でもそのぐらい持って生まれたもので決まる最大値みたいなものもあったりすると思うんで、そこまで親の力は凄くないと思ってですね、無力だと思った方がいいし、一番力が発揮できるのは子供の邪魔する時なんですよね。

結論

なのでまあ、子供の邪魔をしないことを最大限頑張るっていうので、頑張ってみられたらいいんじゃないかなと思います。どうでしょうかね?これを聞いたら少しは余裕もって接せるんじゃないかなと思うんですけどね。

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