ひろゆき・ホリエモンの中学受験否定論になるちゃんが反論①
[前半]ひろゆき・ホリエモンの中学受験否定論に、なるちゃんが反論する
YouTubeでひろゆきとホリエモンが相次いで「中学受験は不要」と発言しました。2人とも著名な論客ですから、「そうか、中学受験は意味がないのか」と影響を受けた親御さんもいるかもしれません。ただ、塾を運営する立場から言わせていただくと、両者の意見にはそれぞれ「的を射ている部分」と「大きな見落とし」があります。今回は前半でホリエモンの主張を検証します。
ホリエモンの主張:「小3で起業できる時代に学校は不要」
ホリエモンはもともと「大学不要論」の持ち主です。彼の論旨はこうです。「今はインターネットがあるから、大学レベルの講義や情報はいくらでも無料で手に入る。わざわざ試験を受けて大学に入り、つまらない授業を聞く必要はない。自分で学んだ方がはるかに賢くなれる」というものです。さらに一歩進んで、「今の時代なら自分は小学校3年生で起業している。AIがコードを書いてくれる時代に、ビジネスを始めるハードルは極めて低い」とも言っています。
確かに、学びの機会がインターネットで広がったのは事実です。20〜30年前と比べて、パソコンも各種サービスも格段に安く手に入るようになりました。その点では、彼の言っていることは間違っていません。
しかしこれは「ホリエモンだからできること」です
問題は、それを一般の人に勧められるかどうかです。「インターネットで勉強できる」と言っても、人間は必要に迫られる環境がなければ動きません。大学という枠組みに入って「この勉強をするしかない」という状況になるからこそ、多くの人は学ぶのです。自分から能動的にインターネットで大学レベルの勉強を始められる人は、ごく少数です。
「小3で起業」についても同様です。理論上は可能でも、実際にそれを実行できる子どもがポコポコ生まれているかというと、そうではありません。それはみんなが学校に縛られているからではなく、単純にホリエモンが特別すぎるからです。ホリエモン自身だって、今生まれ変わったとしたら小3では無理で、せいぜい高校生での起業がいいところではないでしょうか。
また、理系分野については特に学校の必要性が高いです。数式の難しい部分を教えてくれる人間が必要ですし、粒子加速器のような実験設備は個人では到底用意できません。「パソコンでコードを書いて起業」はホリエモン型のビジネスには当てはまりますが、すべての分野に適用できる話ではありません。
凡人には学校という環境が必要です。99%の人にとって、「やるしかない場所」に身を置くことが成長の条件なのです。
