【読解力不要】説明文が一発で読める裏技|中学受験 大学受験

【国語・説明文の必勝法】「常識の否定」を狙え。読解力がなくても文章は読める

今日はちょっと釣りっぽいタイトルですが、本気で「超有料級」だと思っているテクニックをお話しします。説明文・論説文の必勝法です。これはどちらかというと大学受験寄りの話ですが、中学受験にも十分当てはまります。知っておいて損はありません。

これを身につけると、極端な話、読解力がなくても文章が読めてしまうくらいの効果があります。

■ 説明文には「常識の否定」が必ず出る

結論から言います。説明文・論説文には、**「常識の否定」**が必ず出ます。

たとえば「家族の愛は大事ですよね」という文章があったとして、最後まで「本当に家族の愛は大事なんだ」で終わったら、これは文章としてほとんど価値がありません。なぜか。みんなが最初からそう思っているからです。「自由は大事だ」も同じ。そのまま「自由は大事だ」と書いてあるだけでは、まったく面白くない。

では、説明文はどういうフォーマットになっているのか。私たちが気づいていないこと、あるいは思い込んでいることを取り上げて、**「いや、実はそうじゃないんですよ」**と展開する。「え、そうなんですか?」と読者に思わせる。これが説明文の本質です。

「こうですよ」「それはそうですよね」で終わる文章は、そもそも出題されません。わざわざ問題にする文章は、常識をひっくり返しに来ているのです。

■ 時代によって「出る文章」が変わる理由

この視点を持つと、入試に出る文章のトレンドが時代で変わる理由も見えてきます。

かつて「自然・環境は大事だ」という文章がよく出た時期がありました。なぜか。当時は環境を気にせず汚染を垂れ流す人が多く、「環境なんて気にする必要があるの?」というのが世間の常識だったからです。だからこそ「いや、環境は有限で、汚せば回り回って自分が苦しむんですよ」という主張に価値があった。常識の否定として成立していたわけです。

ところが今は、環境保護は誰もが知る当たり前になりました。だから今、ストレートに「環境は守るべきだ」という文章は、おそらく出ません。みんなが知っていることは、もう常識の否定にならないからです。

同じことがLGBTやSDGsにも言えます。概念が新しく「そんな考え方があるんですか?」と驚かれた時期には、それを紹介する文章が成立しました。しかし当たり前になった今は、むしろ「その考えに問題はないのか?」と問い直す側の文章が出てきます。その時代に「それはそうだよね」と思われていることの真逆が、文章のトレンドになるのです。

■ 迷ったら「逆」を予想すれば、かなり当たる

ここから実戦的な話です。

文章の中にキーワードが出てきたら、**「これは逆のことを言いたいんじゃないか」**と予想してください。

「自由」が出てきたら → 実は「不自由」と言いたいのでは? 私たちが自由だと思っているものは、実は不自由なのでは? 「愛」が出てきたら → 愛は素晴らしい、で終わったら驚きがない。実は「愛によって私たちは不幸になっていないか?」と問うのでは? 「お金」が出てきたら → お金があれば幸せ、ではなく「お金のために生きることは、実は不幸せなのでは?」

実際に私が大学受験の指導で扱った文章では、「自由意志はあると皆さん思っていますよね。でも本当に意志は自由なんですか? 実は束縛され、制限されているんですよ」というものが出ました。まさに常識の否定です。

中学受験でも同じ構造は使えます。東京の入試では、「中学受験させたい母親」を否定する物語文が出て、その心情を問う、なんてこともあるくらいです。面白いですよね。

■ 大学受験生へ:この構造の”最たるもの”が「近代」

ここからは特に大学受験生に聞いてほしい話です。

この「常識の否定」構造の最たるものが、**「近代」**です。私たちは今、自由主義・民主主義があり、科学が発展していく現代を生きていて、それを当たり前で良いことだと思っています。でも人類の歴史全体から見れば、これはここ200〜300年の、近代という時代に特有の現象にすぎません。

だから評論では、「近代を相対化する」=近代を当たり前とせず、違う角度から見つめ直す文章が頻出します。慣れてくると、文章中に「近代」という語が出てきた瞬間に、「はいはい、また近代の問い直しですね」と構えられるようになります。

作者の主張が完全には理解できなくても大丈夫です。出てきたキーワードについて「みんなはこう思うだろうな」という常識を思い浮かべ、その逆をこの筆者は言っているのでは、と予想する。これだけで、かなりの確率で当たります。

■ まとめ:心が折れる前に「鎌をかけろ」

本来は、文章の展開を丁寧に追って筆者の論旨に寄り添うのが正しい読み方です。それは大前提です。

でも、説明文を前に「わけがわからない」と心が折れそうになったとき、待ってください。**「この文章は、何の常識をひっくり返しに来ているんだろう?」**と考えてみる。評論・論説文には、必ず常識をひっくり返すポイントがあります。そこに鎌をかけて読むと、不思議と読めるようになります。

読解の最後の武器として、ぜひ使ってみてください。


国語が苦手な人へ。 浜崎アカデミーでは、講師による個別指導から、私が作った東大式の記述教材「キジュツバ」まで、いろいろな角度から国語力を伸ばす方法をご用意しています。「国語が苦手」「志望校に受かりたい」という方は、ぜひ一度お問い合わせください。きっと何かしらのお手伝いができます。

hamasakiacademy1

個別指導塾だけで中学受験できますか?

中学受験は“教育虐待”なのか?②