小6の秋、偏差値が急落する子の共通点――暗記でしのいできた勉強が、ここで通用しなくなります

皆さんこんにちは。なるちゃんです。オンラインで東京など都市圏の生徒さんも教えています。今回は「小6の秋、偏差値が急落する子の共通点」というテーマでお話しします。夏休みが終わり、思ったように偏差値が取れている人も、取れていない人もいると思います。何に気をつければ急落しないのか、受験終盤をどう戦うのかをお話しします。小4・小5の方にも、いずれ起こることなので参考になると思います。

まず、偏差値は「急上昇しない」と思ってください

偏差値は周りとの比較で決まる数字です。夏に頑張って上がった人がいるということは、追い抜かれて下がった人もいるということです。自分がそれなりに頑張っていても、周りがもっと力をつけていれば、偏差値は落ちます。
「急に上がった」という話は、Xなどでよく流れてきます。でも、めったに起きないことだから話として出回るのです。同じ塾のカリキュラムで同じことをやっているのに、突然大きく上がることは、まずありません。ある日突然受験が自分事になって熱心にやり始めた、というような、それなりの原因があるときだけです。
苦手を克服しても、周りも同じだけ頑張るので、偏差値は現状維持ということもあります。身も蓋もないですが、「偏差値は上がらない」と思っていた方が精神衛生上いいです。「いつになったら上がるんですか」と聞かれると、僕は「上がる根拠は何ですか」と聞き返したくなります。
むしろ、寝る時間を削る子もいるほど、みんなが必死に勉強している中で偏差値が変わっていなければ、それ自体よく頑張っていると思ってください。「あと5伸びれば」という「たられば」は言わず、現実的にどこを受けるかという受験戦略に目を向けてください。そして、何かを変えなければ成績は伸びないので、我が子の改善ポイントはどこか、それをどう直すかを考え続けることが大事です。

急落するのは「思考停止して暗記でしのいできた子」です

では、急落するのはどんな子でしょうか。思考停止して暗記でしのいできた子に多いです。算数の解き方をパターンで覚えている、理科の電気などもその場で無理やり解き方を覚えている、塾の先生の解き方をきれいにコピーしている、といった子です。こうした子は、秋から急落する可能性があります。
理由の一つ目は、範囲が広がることです。月1回のテストなら、「今月は電気」と決まっているので、無理やり覚えて乗り切れます。1か月なら覚えていられるからです。でも、理解していない暗記は2か月、3か月経つと忘れます。「ここは引くんだっけ、足すんだっけ」と、一か八かで謎の計算をするようになります。
秋は全単元が終わり、入試本番を想定した問題に慣れていく時期です。どの単元が出るか分からなくなると、ちゃんと理解した子は「これはこうだったな」と解けますが、何百もの解き方を丸暗記した子は「あれ、どっちだっけ」となります。範囲が広くなるほど、詰め込み型は弱くなるのです。
二つ目は、応用に対応できないことです。詰め込み型の子は理解していないので、パターンどおりに出れば解けますが、聞き方を変えるなど問題側がひねってくると対応できません。入試には「応用の応用」が出てくることがあります。応用までパターンで覚えても、自分で考えていなければ、その先で「これどうやるんだっけ」となってしまいます。
もともと暗記で偏差値60を取るのは難しく、せいぜい50くらいの世界だと思いますが、それがさらに35や40まで下がることは、全部暗記でやってきた場合はあり得ます。

国語も同じです

国語ができない子の大半は、考えていません。「傍線部の近くの言葉を切り貼りすれば点がもらえる」と思っている子が多いのです。塾のテストなら、キーワードを見て記号を選べばまぐれで当たったり、それっぽく写せば部分点がもらえたりしたかもしれません。
でも入試は、難しい学校ほどそんなぬるい問題は出しません。答えがかなり遠くに書いてある、そもそも書いていないので自分で言語化しなければならない、選択肢も文章の本当の意味が分からないと選べない、といった問題です。開成のように何でも記述させる学校では、書けるかどうかで差がつきます。小手先で点数を取ってきた子は、「本物の国語力を持ってきなさい」という問題に出会ったとき、急落する可能性があります。

どうすればいいか――今からでも「理解する勉強」に舵を切る

結論はいつもと同じです。自分の頭で考えて、しっかり理解して、本物の学力を身につけることです。点数の奴隷にならないことです。頭の中身が空っぽなのに点数をもらっても嬉しくない、というくらいの誇りを持ってほしいと思います。
目先の点数を取ってきた子が今から宗旨替えするのはきついと思いますが、そのやり方を続けても勝利はありません。今からでも、一つひとつをちゃんと理解させてくれる先生を見つけて、分からないところをしっかり理解していくことです。これに尽きます。
算数も、仮に300パターンあるとして全部は無理でも、100パターン理解して応用できるようになれば、それだけ対応力は上がります。「自分の頭で考えよう」という子になるだけでも全然変わります。「絶対に間に合う」とは言いませんが、良くなった分は偏差値に表れると思います。国語は単元がないので、しっかり考えて読む頭にモデルチェンジすれば、偏差値がグンと変わる可能性もあります。「あと4か月しかない」ではなく、「4か月もある」と考えてください。

保護者のメンタルも、大事な戦力です

もう一つ大事なのが、保護者のメンタルを安定させることです。学力に問題はないのに、保護者が受験のストレスでテンパって家の中が荒れる、偏差値が1や2下がったくらいで叫んでしまう、結果に対して子どもを怒ってしまう、といったことです。これは子どもに悪影響です。周りが心を乱しがちな時期だからこそ、保護者が心穏やかでいるだけで、相対的に有利になります。

中学受験は、ゴールではありません

僕は大学受験の指導もしています。大学受験のボリュームと難易度に比べれば、中学受験はまだ可愛いものです。中学受験の国語も、脳の使い方をガラッと変えて点数が大きく伸びた子がいます。まだまだ希望があります。入試が終わった瞬間に「先生、英語はどうしたらいいですか」と連絡してくる方も必ずいますので、受験が終わってもチャンネルを見てもらえたらうれしいです。中1から中3で高校までの英語を終わらせるクラスの第3期も考えています(中学受験の結果にかかわらず参加できます)。

小6の秋に急落しやすいのは、思考停止して暗記でしのいできた子です。偏差値は簡単には上がらないと割り切り、現実的な受験戦略を立てながら、今からでも「理解する勉強」に舵を切ってください。そして保護者は心穏やかでいてください。動画もよかったらご覧ください。
浜崎アカデミーの個別指導では、僕の指導方針を研修した広島大学医学部医学科の講師が、「なんでそうなるのか」「公式はどう導かれるのか」から教えます。「とにかく覚えろ」とは絶対に言いません。時期を問わずご相談を受け付けています。

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