適性検査は“地頭勝負”!? 都立中高一貫、小4から伸ばせる力とは

皆さんこんにちは、浜崎アカデミーのなるちゃんです。

今回のテーマは「都立中高一貫の適性検査、小4から何をすべきか」です。公立中高一貫校を目指していて、「うちの子は今小4。今のうちに何をしておけばいいの?」と計画的に考えている保護者の方に向けてお話しします。小5・小6の方、これから受検を考える低学年や未就学のお子さんの親御さん、地方の公立中高一貫校を考えている方にも参考になる内容です。

適性検査は「積み上げ」が効きにくい試験

最初に正直に申し上げると、「何をすべきか」というテーマを掲げておきながら、実は半分はどうしようもない部分があります。あくまで私の予想ですが、私立中学の4教科受験では、知識だけではないにせよ、歴史や地理をしっかり覚えたり、特殊算の解き方をマスターしたりと、積み上げていく内容が多くあります。塾なしでは身につきにくいものも多く、大手塾に100万、200万、300万円と費用をかけられる家庭でなければ、なかなか門を叩けないのが現実です。

一方、公立中高一貫校は「いろいろな人に門戸を開く」という考え方です。そのため適性検査は、積み上げた知識があまり通用しない設計になっていることが多いと考えています。問われるのはその場のひらめき、つまり地頭の勝負という面が強いのです。

地頭勝負という現実

大量に対策すればある程度は慣れますが、特に理数系の頭の良さは、才能の要素が強いものです。

ですから厳しいことを言うようですが、「うちの子は少し頭の回転が鈍いな」と感じるのであれば、諦めたほうがいい、やめたほうがいいかもしれません。潔くこの戦いに時間を使わないことをおすすめします。学校ごとに問題は違いますし、私も専門家ではなく、すべての学校を見ているわけではないので、あくまで傾向としての話です。

逆に、「昔から頭の回転はすごく速いのに、努力はしない」というお子さんが、小6になってから少し対策しただけで合格してしまった、という話はよくあります。ただ、小石川のような学校は、地頭のある子が大手塾の力を借りて大量に対策してくる世界なので、そう簡単にはいきません。

訓練で伸ばせるのは「書く力」

では、できることはないのか。あります。

適性検査のもう一つの特徴は、とにかくたくさん書かせることです。自分の考えや思考の過程を、言葉できちんと説明する力が問われます。「40字で説明しなさい」と問われて文中の言葉を切り貼りするような記述とは、レベルがまったく違います。必要なのは作文、もっと言えば小論文の力です。自分の考えや意見を、根拠を持って論理的に組み立てる練習をしておくことが大切です。記述力は、もちろん頭のいい子ほどいい文章を書きます。ただ、今の子どもたちを見ていると、才能の限界に達する前に、そもそも鍛えられていないから書けないというケースが結構多いのです。そして、書くことの裏側には論理があります。論理的思考力は、ある程度訓練で伸ばすことができます。「天才というわけではないけれど、決してできない子でもない」というお子さんが、手の届くゾーンの公立中高一貫校を狙うのであれば、国語力・記述力・論述力を伸ばしておくことが一番です。

適性検査の問題集より、読書と作文を

私のおすすめは、むやみに適性検査の問題を解くことよりも、まず読書です。本を読んでインプットし、常に考える習慣をつけましょう。本が読めないのに、たくさん書けるということはありません。そして文章をたくさん書くには、理屈を自分で考えなければなりません。書いてみれば、本当に理解しているかどうかはすぐに分かります。自分で考え、その考えを言語化するしかないのです。

私がいつもお伝えしているとおり、国語力を伸ばす一番の方法は作文や論述をさせることです。小4から何をしておくべきかと聞かれたら、「いろいろなことを自分で文章にする、言語化する練習」と答えます。

社会問題を「自分の言葉で語れる」子に

以前、千葉県のとても難しい中高一貫校の過去問を一瞬だけ教えたことがあります。そこでは、あなたの意見や解決策を書かせるような問題が出ていました。この種の問題では、たとえば食料自給率でもSDGsでも、何かの社会の動きについて資料が示され、それを読み込んで分析し、意見を書くことになります。つまり、今の社会で何が起きていて何が問題なのかについて、とても物知りになっておけば、文系の問題でかなり点が取れるのです。

たとえば池上彰さんのテレビ番組でニュースを見たら、それを鵜呑みにせず、自分でも調べてみましょう。「最近の異常気象はこういうことが原因で、こんなことが起きているんだ」と、最初から最後まで説明できるようにするのです。さらに「今後の課題は何か」「自分ならこう解決する」というところまで考えられたら理想的です。

テーマは異常気象、物価高、円安・円高、アメリカとイランの問題、ウクライナとロシアの戦争、パレスチナ問題、日本の少子高齢化、AIでこれからどうなるかなど、何でも構いません。興味を持って調べ、考え、池上彰さんのように「これはね、こうなんですよ」と語れる・書けるようになっておけば、とても強いです。

乗ってくる子なら、受検の先まで役に立つ

ただ、ここまで自分で調べて書ける子はもともと頭がいいので、きっと受かるでしょう。だからこそ、やらせてみて乗ってくるかどうかが、向き不向きの分かれ目です。「こんなことを言っても、うちの子はやらない」と感じるなら、多分お子さんは中高一貫校に向いていないので、やめたほうがいいと思います。反対に、この話を聞いて「なるほど、面白い」と言って、池上彰さんの番組を見て「見たことを書いてみようか」と乗ってくれるお子さんであれば、どんどんやらせてあげてください。

4教科型の受験に時間を使わないのであれば、こうした勉強をおすすめします。しかもこの力は、大学受験の小論文にもそのまま生きます。学校のテストには反映されないかもしれませんが、とても賢くなりますし、いろいろなことに興味関心を持てる人になれば、人生勝ったも同然です。

書いたものにフィードバックを

書く力を伸ばすうえで、一つだけ突破口があります。私は作文の添削指導を行っています。異常気象とその対策でも何でも、お子さんが書いたものを送っていただければ(有料です)、「ここはまだ調べが足りないよ」「この問題をもっと調べてみよう」とフィードバックします。これを1〜2年続ければ、かなり変わると思います。

地頭の部分もあるので、全員が全員合格するわけではありません。それでも、合格の可能性を持っているお子さんが、その可能性を引き出してくれることを願っています。

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